引数と返り値

PHPにおける「引数と返り値(戻り値)」は、関数の定義と呼び出しにおいて非常に重要な要素です。これらを使うことで、関数にデータを渡したり、処理結果を呼び出し元に返したりすることが可能になります。


1. 引数(パラメータ)とは

**引数(arguments)は、関数に渡す値です。関数定義時にはパラメータ(parameters)**とも呼ばれます。複数の引数をカンマで区切って指定できます。

php
function greet($name) { echo "こんにちは、" . $name . "さん!"; } greet("田中"); // 結果: こんにちは、田中さん!

この例では、$nameが引数です。関数greetに「田中」という値を渡すことで、個別の挨拶ができます。


2. デフォルト引数

引数には**初期値(デフォルト値)**を設定することができます。呼び出し時に値が省略された場合は、デフォルト値が使われます。

php
function greet($name = "ゲスト") { echo "こんにちは、" . $name . "さん!"; } greet(); // 結果: こんにちは、ゲストさん! greet("山田"); // 結果: こんにちは、山田さん!

3. 可変長引数

PHP 5.6以降、**可変長引数(variable-length arguments)**も使用可能です。複数の引数を配列のように受け取ることができます。

php
function sum(...$numbers) { return array_sum($numbers); } echo sum(1, 2, 3, 4); // 結果: 10

4. 返り値(戻り値)

関数は**return**文を使って、処理結果を返すことができます。返された値は、関数を呼び出した場所で利用できます。

php
function add($a, $b) { return $a + $b; } $result = add(5, 7); echo $result; // 結果: 12

add関数は2つの数を受け取り、その合計を返しています。


5. 型指定(PHP 7以降)

引数や返り値に型宣言を加えることもできます。これにより、関数が受け取る値や返す値の型を制限できます。

php
function multiply(int $x, int $y): int { return $x * $y; } echo multiply(3, 4); // 結果: 12

※ 関数の引数 $x$y は整数型(int)でなければならず、返り値も整数です。


まとめ

機能 説明
引数 関数に渡す値
デフォルト 引数が省略された場合の初期値
可変長 複数の引数を1つの配列のように受け取る
返り値 関数が処理結果として呼び出し元に返す値
型指定 PHP 7以降、引数と返り値に型制限を設けることができる

生成日:2025/05/03