機械学習フレームワーク TensorFlow を用いた「回帰モデル(Regression)」の実践的な開発について、特に ボストン住宅価格予測の例をもとに詳しく説明します。
回帰とは
回帰(Regression) とは、連続値(実数値)を予測するためのモデルです。
分類が「カテゴリの予測(例:犬か猫か)」であるのに対し、回帰は「数値の予測(例:家の価格、気温、売上)」に用いられます。
データセット:ボストン住宅価格(Boston Housing)
特徴
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特徴量(入力): 全13種類(例:部屋数、犯罪率、学区の質など)
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目的変数(出力): 住宅価格(1000ドル単位)
注意:ボストン住宅価格データセットは倫理的な懸念から非推奨となりつつあります(特に人種に関する特徴量の扱い)。代替としては California Housing Dataset などが推奨されます。
TensorFlowによる開発ステップ
1. 必要なライブラリのインポート
2. データの読み込みと前処理
3. モデルの構築(Sequential API)
4. モデルのコンパイル
5. モデルの学習
6. 評価と予測
回帰モデル評価指標
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MAE(Mean Absolute Error):予測誤差の平均(直感的な評価)
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MSE(Mean Squared Error):大きな誤差をより強調
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RMSE(Root Mean Squared Error):MSEの平方根
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R²スコア(決定係数):モデルの決定力(scikit-learnを使用)
改善のための工夫
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特徴量の正規化:学習の安定性と速度向上
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層の数やユニット数の調整
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ドロップアウトやL2正則化の導入による過学習対策
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EarlyStoppingによる学習の自動停止
まとめ
TensorFlowによる回帰モデル開発では、以下の要素が重要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題設定 | 出力が実数(住宅価格など) |
| モデル構造 | 出力層は活性化なし(Dense(1)) |
| 損失関数 | mse, maeなど |
| 評価指標 | mae, rmse, R²など |
| データ前処理 | 標準化(StandardScaler)が有効 |
生成日:2025/05/22