model.to_json() / model.from_json()による構造のみの保存

Kerasにおけるmodel.to_json()およびmodel_from_json()は、モデルの構造(アーキテクチャ)だけを保存・復元するための方法です。これは、モデルの重み(学習済みパラメータ)を含まず、ネットワークの定義だけをJSON形式で保存・再利用したい場合に利用します。


1. model.to_json():モデル構造の保存

このメソッドは、KerasモデルのアーキテクチャをJSON形式の文字列として保存します。これにより、同じ構造のモデルを後で再構築することが可能になります。

使い方

python
from tensorflow.keras.models import model_from_json # モデルの構造をJSON形式で保存 model_json = model.to_json() # JSON文字列をファイルに書き出す with open("model_structure.json", "w") as json_file: json_file.write(model_json)

2. model_from_json():モデル構造の読み込み

保存したJSON文字列からモデルの構造を再構築するには、model_from_json()を使います。ただし、この時点では重みは含まれていないため、別途読み込む必要があります。

使い方

python
from tensorflow.keras.models import model_from_json # JSONファイルから構造を読み込み with open("model_structure.json", "r") as json_file: loaded_model_json = json_file.read() # モデルの構造を再構築 model = model_from_json(loaded_model_json)

3. 重みの保存と読み込み(補足)

構造のみ保存されているため、重みはmodel.save_weights()model.load_weights()で個別に保存・復元します。

重みの保存

python
model.save_weights("model_weights.h5")

重みの読み込み

python
model.load_weights("model_weights.h5")

4. 注意点

  • to_json()SequentialモデルにもFunctional APIモデルにも対応しています。

  • Optimizerの状態や学習状態(例えば学習率やバッチ統計など)は保存されません。

  • JSONファイルとHDF5ファイル(重み用)を併用して完全なモデルを復元する必要があります。


まとめ

メソッド 内容
model.to_json() モデルの構造をJSON文字列で保存
model_from_json() JSON文字列から構造を復元
model.save_weights() モデルの重みを保存
model.load_weights() モデルの重みを読み込み

この方法は、モデル構造と学習済みパラメータを分けて管理したい場合や、構造だけを共有・再利用したいケースで非常に有効です。

生成日:2025/05/22