「対角化の条件と手順」について整理して説明します。
1. 対角化とは何か
線形代数において、ある正方行列 を 対角行列 に変換できる場合を「対角化可能」といいます。具体的には、逆行列をもつ行列 を用いて次のように表せるときです。
ここで は対角行列で、その対角成分には の固有値が並びます。また、 の列ベクトルは の固有ベクトルで構成されます。
2. 対角化の条件
行列 が対角化可能であるための条件は次の通りです。
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固有ベクトルが基底をなすこと
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行列に対して、線形独立な固有ベクトルが 個存在すれば、その行列は対角化可能です。
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固有値と代数的重複度・幾何的重複度
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代数的重複度: 特性方程式の根(固有値)の重複度。
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幾何的重複度: 固有空間の次元(その固有値に対応する独立な固有ベクトルの数)。
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すべての固有値について、幾何的重複度 = 代数的重複度 であれば対角化可能です。
逆に、この条件を満たさない場合は対角化できません。
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3. 対角化の手順
実際に対角化を行う際のステップは次のようになります。
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特性方程式を解く
を解いて、固有値 を求めます。
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固有ベクトルを求める
各固有値に対して、連立方程式を解き、固有ベクトルを求めます。
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固有ベクトルの独立性を確認する
固有ベクトルが 個の線形独立な集合を形成できるかを調べます。 -
行列 と を構成する
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行列 : 列ベクトルとして固有ベクトルを並べたもの。
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行列 : 対角成分に対応する固有値を配置したもの。
よって、
という分解が得られます。
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4. 具体例
行列
について対角化を考えます。
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特性方程式
→ 固有値: -
固有ベクトル
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: 解は
-
: 解は
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行列 と
よって
が成立。
まとめ
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対角化の条件: 固有ベクトルが行列全体の基底を形成できること。幾何的重複度 = 代数的重複度。
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手順: (1)固有値計算 → (2)固有ベクトル計算 → (3)独立性確認 → (4) 構成。
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対角化が可能になると、計算の簡略化(累乗計算、指数計算、微分方程式の解法など)に大きく役立ちます。
ChatGPT5 生成日:2025/09/17