ガウスの消去法(Gaussian Elimination)
1. ガウスの消去法とは
ガウスの消去法は、連立一次方程式を体系的に解く方法であり、行列を用いた線形代数の基本的な計算手法のひとつです。
行列を「行基本変形(elementary row operations)」によって簡単な形に変形し、最終的に解を求めやすい形にします。
目的は、係数行列を**階段行列(row echelon form)あるいは既約階段行列(reduced row echelon form)**に変形することです。
2. 行基本変形
ガウスの消去法では、次の3つの操作を自由に行えます。
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行の入れ替え(Row swapping)
例: 第1行と第2行を入れ替える -
行の定数倍(Row scaling)
例: 第2行を2倍にする -
行の加減算(Row addition/subtraction)
例: 第3行から第1行を2倍したものを引く
これらは連立方程式の解を変えない操作です。
3. 手順
ガウスの消去法は以下の流れで行います。
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係数行列を拡大係数行列にまとめる
連立一次方程式を「係数行列」と「定数ベクトル」を組み合わせた拡大係数行列で表す。例:
→ 拡大係数行列
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前進消去(Forward Elimination)
左上から順に「主元(pivot)」を立て、下の行の同じ列をゼロにする。例では第1列の1を主元にして、2行目・3行目の最初の成分をゼロにする。
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後退代入(Back Substitution)
階段行列の形にしたら、後ろから順に解を求める。
4. 計算例
上の連立方程式を実際に解いてみます。
拡大係数行列:
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第1行を基準にして2行目から2倍の第1行を引く:
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第3行から第1行を引く:
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第3行から第2行を引く:
ここで階段行列が得られたので、後退代入を行います。
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第3行から:
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第2行から:
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第1行から:
解:
5. まとめ
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ガウスの消去法は、行列の基本変形で「階段行列」に変形し、連立一次方程式を体系的に解く方法。
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3つの操作(行の入れ替え、行の定数倍、行の加減算)を用いる。
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「前進消去」で下三角部分をゼロにし、「後退代入」で解を求める。
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手計算にもコンピュータの数値計算にも用いられる基本手法。
ChatGPT5 生成日:2025/09/17