LangChainにおけるRAG(Retrieval-Augmented Generation)アーキテクチャの「チャンク分割、埋め込み生成、類似検索の流れ」は、外部ドキュメントを活用した生成(回答)を実現するための重要なステップです。以下にその一連の流れを詳しく説明します。
1. チャンク分割(Chunking)
概要:
大きなドキュメント(PDF、HTML、Markdownなど)を扱う場合、そのままLLMに渡すとトークン制限を超えてしまいます。そこで、文書を小さな単位(チャンク)に分割します。
使用するモジュール:
LangChainでは、TextSplitterクラス(例: RecursiveCharacterTextSplitter, TokenTextSplitterなど)を使用します。
目的:
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LLMが処理可能なサイズに抑える
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セマンティックな意味の区切りを保ちながら分割する(文・段落単位)
処理例:
2. 埋め込み生成(Embedding Generation)
概要:
分割された各チャンクに対して「意味的なベクトル表現」を生成します。これが埋め込み(embedding)です。
使用するモジュール:
LangChainでは、OpenAIEmbeddings, HuggingFaceEmbeddingsなどの埋め込みモデルを利用可能です。
目的:
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チャンクを意味に基づいて比較可能にする
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後続の類似検索で重要な役割を果たす
処理例:
3. 類似検索(Similarity Search / Retrieval)
概要:
ユーザーからのクエリに対して、そのクエリを埋め込みベクトルに変換し、チャンク群の中から意味的に最も近いものを検索します。
使用するモジュール:
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ベクトルストア:
FAISS,Chroma,Weaviate,Pineconeなど -
インタフェース:
VectorStoreRetriever
目的:
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クエリに関連する文脈情報を取得する
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検索結果をLLMに渡して回答生成に利用する
処理例:
補足:この一連の流れをLangChainでどう組み立てるか
LangChainでは以下のような順で構築します。
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DocumentLoaderでファイル読み込み -
TextSplitterでチャンク分割 -
Embeddingsでベクトル化 -
VectorStoreへ登録 -
Retrieverとして類似検索可能な状態に -
RetrievalQAやConversationalRetrievalChainでLLMと連携して回答生成
まとめ
| フェーズ | 処理内容 | 使用クラス/モジュール |
|---|---|---|
| チャンク分割 | 文書を小さく分割(意味を保ったまま) | TextSplitter(例:RecursiveCharacterTextSplitter) |
| 埋め込み生成 | 各チャンクをベクトルに変換 | Embeddings(例:OpenAIEmbeddings) |
| 類似検索 | クエリに意味的に近いチャンクを検索 | VectorStoreRetriever |
この処理パイプラインによって、LangChainは大規模な文書から意味的に関連する情報を取り出し、高精度な回答生成を行うことが可能になります。
ChatGPT4o 生成日:2025/06/12