機械学習におけるモデル評価と検証では、タスクの種類(分類・回帰)に応じて適切な評価指標(evaluation metrics)を選ぶことが重要です。以下では、代表的な評価指標について分類別に詳しく説明します。
分類問題の評価指標
分類問題では、モデルの予測がどれだけ正しいかを評価するために、以下の指標が使われます。
1. 精度(Accuracy)
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定義: 全予測のうち、正しく予測された割合。
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計算式:
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TP(True Positive): 正例を正しく分類
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TN(True Negative): 負例を正しく分類
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FP(False Positive): 負例を正例と誤分類
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FN(False Negative): 正例を負例と誤分類
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特徴: データが均衡している場合に有効。ただし、クラス不均衡がある場合は過信すべきでない。
2. 再現率(Recall)または感度(Sensitivity)
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定義: 実際の正例のうち、正しく予測された割合。
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計算式:
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特徴: 正例を見逃したくない(例: 病気の診断など)場合に重要。
3. 適合率(Precision)
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定義: 正例と予測された中で、実際に正しいものの割合。
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計算式:
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特徴: 誤検出を避けたい場合(例: スパムフィルタ)に重要。
4. F1スコア(F1 Score)
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定義: Precision と Recall の調和平均。
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計算式:
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特徴: Precision と Recall のバランスを取りたい場合に適する。
5. ROC-AUC(Receiver Operating Characteristic – Area Under Curve)
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定義: ROC曲線の下の面積(AUC)を評価。ROC曲線は、**偽陽性率(FPR)と真陽性率(TPR)**の関係をプロットしたもの。
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特徴:
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AUC = 1: 完璧な分類器
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AUC = 0.5: ランダム予測と同じ
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AUCが高いほど、分類性能が高いとされる。
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利点: しきい値に依存しない比較ができる。
回帰問題の評価指標
回帰問題では、予測値と実際の値との誤差に基づいて評価します。
1. 平均二乗誤差(MSE: Mean Squared Error)
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定義: 予測値と実測値の差の二乗を平均したもの。
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計算式:
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特徴:
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大きな誤差をより強くペナルティ。
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単位は元の値の2乗。
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2. 平均絶対誤差(MAE: Mean Absolute Error)
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定義: 誤差の絶対値の平均。
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計算式:
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特徴: MSEよりも外れ値に強い。直感的に理解しやすい。
3. 決定係数(R²スコア)
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定義: モデルがどれだけデータの分散を説明できているかを表す指標。
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計算式:
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特徴:
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値は通常0〜1(マイナスになることもありうる)
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1に近いほどモデルが良好
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まとめ表
| タスク | 指標 | 特徴 |
|---|---|---|
| 分類 | Accuracy | 全体の正解率(クラス不均衡に注意) |
| 分類 | Precision | 誤検出を避けたいときに有効 |
| 分類 | Recall | 見逃しを避けたいときに有効 |
| 分類 | F1スコア | Precision と Recall のバランス |
| 分類 | ROC-AUC | モデル全体の性能を評価(しきい値不要) |
| 回帰 | MSE | 大きな誤差に敏感 |
| 回帰 | MAE | 外れ値に強い |
| 回帰 | R²スコア | 分散の説明力を測定 |
生成日:2025/06/01