ロジスティック回帰(Logistic Regression)は、教師あり学習の分類問題における代表的な手法の一つです。特に、2クラス分類(二値分類)問題に広く用いられています。
1. ロジスティック回帰の概要
ロジスティック回帰は、名前に「回帰」という語が含まれていますが、目的は離散的なクラスラベル(たとえば「0」または「1」)の予測です。入力特徴量(説明変数)と出力クラスとの関係を確率的にモデル化します。
2. 基本的なアイデア
ロジスティック回帰では、まず入力ベクトル に対して、線形結合を計算します:
これをそのまま使うと出力は実数値になりますが、分類には確率(0〜1)として扱える値が必要です。そこで、**シグモイド関数(ロジスティック関数)**を用いて、出力を確率に変換します:
この関数の出力は常に となるため、クラス1の確率とみなすことができます。
3. 決定境界と予測
モデルが出力する確率 が 0.5 以上であれば「クラス1」、それ未満であれば「クラス0」と判断します。
つまり:
4. 損失関数と学習
ロジスティック回帰の学習では、**交差エントロピー損失関数(log loss)**を用いて、モデルのパラメータ(重みとバイアス)を最適化します:
ここで:
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:訓練データのサンプル数
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:正解ラベル(0 または 1)
損失関数を最小化することで、分類性能を向上させます。通常は**確率的勾配降下法(SGD)**などの最適化アルゴリズムが使われます。
5. 特徴と利点
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計算が軽く、高速に学習できる
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出力が確率であるため、解釈しやすい
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線形分離可能な問題に強い
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過学習しにくく、正則化(L1/L2)も容易に導入可能
6. 限界
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線形な決定境界しか表現できない(非線形な境界は不得意)
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外れ値に敏感
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高次元データでは性能が低下することがある(カーネル法などで改善可能)
7. マルチクラス分類への拡張
ロジスティック回帰は本来は2クラス分類用ですが、次のように拡張できます:
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一対多法(One-vs-Rest, OvR):各クラス vs その他のクラスで2クラス分類を複数構築
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ソフトマックス回帰(多クラスロジスティック回帰):確率を全クラスに正規化して分類
まとめ
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 分類タイプ | 二値分類(マルチクラス拡張あり) |
| 出力 | クラス1の確率(0〜1) |
| 損失関数 | 交差エントロピー |
| モデル形状 | 線形決定境界 |
| 使用例 | スパム判定、疾患診断、ユーザー行動予測など |
生成日:2025/06/01