LlamaIndexにおける「LLMとインデックスを用いたRAG(Retrieval-Augmented Generation)パイプライン構築」は、検索と生成を統合した自然言語応答システムを実現するための重要な仕組みです。このパイプラインは、外部ドキュメントを検索し、それを基にLLMが応答を生成することで、高い正確性と文脈性を持つ出力を可能にします。
以下に、LlamaIndexを用いたRAGパイプライン構築の流れを詳述します。
1. データの取り込みとインデックスの構築
RAGの基盤となるのは検索可能なデータです。LlamaIndexでは、以下のような流れでデータを取り込み、インデックスを構築します。
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ドキュメント読み込み:
SimpleDirectoryReaderやカスタムDocumentLoaderを使用して、PDF、HTML、Markdown、プレーンテキストなどの外部データを読み込みます。 -
ノードへの分割:
TextSplitter(例:SentenceSplitter,RecursiveCharacterTextSplitter)で読み込んだデータを意味のあるチャンクに分割します。 -
インデックスの構築: 分割されたノードを元に、
VectorStoreIndexやKeywordTableIndexなどのインデックスを構築します。
2. Retrieverの準備
RAGでは、ユーザーのクエリに対して関連情報を取得する必要があります。LlamaIndexではインデックスから情報を検索するRetrieverを用います。
3. LLMの設定
LLM(大規模言語モデル)は、OpenAI GPT系、Anthropic Claude、またはローカルLLM(LLama, Mistralなど)と連携可能です。LlamaIndexではLLMPredictorやServiceContextを介してLLMを設定します。
4. QueryEngineの構築
RAGパイプラインの中心は、Retrieverで得た情報をもとにLLMが回答を生成するQueryEngineです。QueryEngineは、RetrieverとLLMを統合するコンポーネントです。
5. クエリ処理と応答生成
ユーザーの自然言語クエリを投入すると、以下の処理が行われます。
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Retrieverがインデックスから関連ノードを検索
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QueryEngineがそれらノードとともにクエリをLLMに渡す
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LLMがノードの情報を参考にして最終的な応答を生成
6. オプション:応答のカスタマイズとトレース
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カスタムプロンプトの設計や応答フォーマットの変更も可能
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ResponseSynthesizerなどを用いた生成の制御 -
QueryEngineWithTracingを使うことで、どのノードが使われたかをトレース可能
まとめ:RAGパイプラインの構成要素
| 構成要素 | 役割 |
|---|---|
| DocumentLoader | 外部データを読み込む |
| TextSplitter | テキストを意味ある単位に分割 |
| Index(VectorStoreIndexなど) | 検索可能な構造に変換 |
| Retriever | クエリに関連するノードを検索 |
| LLM(OpenAI等) | 検索結果を基に自然言語応答を生成 |
| QueryEngine | RetrieverとLLMを接続し、応答処理を一元化 |
このように、LlamaIndexはインデックスベースの情報検索とLLMによる言語生成を結びつけることで、高度なRAGシステムを構築できます。RAGは、社内文書QA、技術サポート、FAQ自動化など多くの応用が可能です。必要に応じて、メタデータフィルタリングや複数インデックスの統合(Composable Graph)も導入可能です。
ChatGPT4o 生成日:2025/06/14