基本的なデータ型

Rubyの基本的なデータ型について詳しく説明します。Rubyは純粋なオブジェクト指向言語であり、すべてのデータがオブジェクトとして扱われます。以下に、Rubyでよく使われる基本的なデータ型を紹介します。


1. 数値(Numeric)

Rubyでは数値もオブジェクトです。数値には主に以下の2種類があります:

  • 整数(Integer)

    • 例:1, 100, -25

    • 任意の大きさの整数が扱えます(Ruby 2.4以降ではFixnumBignumが統一されてIntegerになりました)。

  • 浮動小数点数(Float)

    • 例:3.14, -0.001, 2.0

    • 浮動小数点演算が必要な場合に使用されます。


2. 文字列(String)

  • 文字の集合を表す型です。

  • 例:"Hello", 'Ruby'

  • ダブルクオート(")とシングルクオート(')の両方が使えますが、ダブルクオートは式展開(例:"Hello #{name}")や特殊文字の解釈(例:\n)が可能です。


3. 真偽値(Boolean)

  • true および false の2つの値を持つ型です。

  • 論理演算や条件分岐に使われます。

  • Rubyでは nilfalse のみが偽(false)とみなされ、それ以外はすべて真(true)とみなされます。


4. nil(NilClass)

  • 「何もないこと」を表す特別なオブジェクト。

  • 例:nil

  • nullやNoneといった他言語における「空」を表す値に相当します。


5. 配列(Array)

  • 複数の値を順序付きで格納できるデータ型。

  • 異なる型の要素も格納可能です。

  • 例:[1, 2, 3], ["apple", "banana", "cherry"], [1, "two", :three]


6. ハッシュ(Hash)

  • キーと値のペアを格納する連想配列型。

  • 例:{"name" => "Yamada", "age" => 20}

  • Ruby 1.9以降ではシンボルをキーにした記法が使えます:

    ruby
    { name: "Yamada", age: 20 }

7. シンボル(Symbol)

  • 軽量でイミュータブル(不変)の文字列のようなもの。

  • 例::name, :id

  • 主にハッシュのキーや識別子として使われます。


8. 範囲(Range)

  • 数値や文字などの連続した値を表現します。

  • 例:(1..5)(1から5まで)、(1...5)(1から4まで)


9. 時刻と日付(Time / Date)

  • Time:現在の時刻や日時を扱うクラス。

    • 例:Time.now

  • Date:標準ライブラリを利用することで利用可能。

    • 例:require 'date'; Date.today


まとめ表

クラス名
整数 Integer 10, -5
浮動小数 Float 3.14, -0.01
文字列 String "hello", 'world'
真偽値 TrueClass, FalseClass true, false
nil NilClass nil
配列 Array [1, 2, 3]
ハッシュ Hash {name: "Ruby"}
シンボル Symbol :symbol
範囲 Range (1..10), (1...10)
時刻 Time / Date Time.now, Date.today

生成日:2025/05/03